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日記

今年の初夢はなぜかテイルズの夢でした

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 子どもと何気なく会話をしていて、質問されました。
「で、テイルズの中で、誰が一番好きなの?」
私、即答でしたね。
「ファラ!!」
「えーと、普通は男を選ぶんじゃないの?」
「だって、テイルズの主人公って、結構、難ありな奴が多いから―――」
そんな会話が頭に残っていたのか、初夢はテイルズオブジアビスのものでした。
(難アリつっちゃあ、ルークもかなりのものだよな…)
 あれれ、お気に入りのファラちゃんじゃない。ちょっと、残念………。
 以下はしょーもない語りなので、たたみます。
 テイルズオブシリーズを知らない方、好きじゃない方、お前の勝手な夢話なんぞ知らんという方はスルーしてください。




ED後かパラレルか不明な時系列。

状況説明

 ナタリアを逃がすために自らテロリストに名乗り出るティア。彼女の癒しの力はテロリストにとっては必要不可欠なもので、大切な人々を盾にされ、体力のぎりぎりで力の行使を強制されるようになる。
そんな彼女の真直ぐな気性と強さと、凛とした佇まいに心惹かれていくテロリストのリーダー。
一方、ジェイドとアニスらの協力で、アジトに乗り込んだルーク。焦った彼は、ジェイドの制止も聞かず、先陣をきって突き進んでいく。
満身創痍なルークの目に写ったのは、やつれても綺麗な姿のティア。ティアもルークに気づき駆け寄ろうとするが、その腕は見知らぬ男(リーダー)に捕まれ、動けない。
一瞬、視線を交わした二人だが、ティアの躯はそのまま連れ去られていく。出血と落胆に膝を付こうとするルークの足元から、譜術の光があふれ出る。ティアだ。彼女は自分の体力も顧みず、詠唱なしの治癒譜術を発動させたのだ。限界を超えその場に崩れ落ちるティア。その躯を抱き上げたのは、ティアを拘束している男だった。


「――ティアっ!」
 剣を突きたて、その場に膝をつく。負傷はティアの譜術で癒されてはいるが、傷口から流れ出た血液そのものが回復するわけではない。出血による貧血と、何より目の前でティアを連れ去られてしまった精神的なダメージが大きかった。
「大丈夫か!?ルーク!!」
 背後からガイの声がしたが、振り返る気力すら湧いてこない。ほらと掛け声と共に、重い躯が引き上げられても、視線を上げることは出来なかった。そんなルークに非情かつ正当な声を掛けるのは、鬼畜眼鏡と影で噂されるマルクトの軍人だった。
「やれやれ、後先無しの無謀さは三年経っても、改善されていませんね。というより、色気づいた分、始末が悪くなっているようです」
 返す言葉もなく、うなだれたままのルークをガイが励ます。
「とりあえず、奴らの尻尾は掴んだんだ。追い詰めるのも時間の問題さ」
 剣を収めながら、ルークの肩を軽く叩く。
「それに、ティアの無事は確認できたんだろ?」
 それに答えたのは、彼女を目撃した当事者ではなく、やはり眼鏡に手をやったジェイドだった。
「第七譜奏者はもとから、貴重ですからね。それに彼女ほどの治癒者なら、テロリストにとっても大事な人材です。殺す訳はありませんよ」
 冷静なジェイドに対し、ガイは首を横に振ると声を荒げた。
「俺が心配してるのは、生命の危険じゃない!女性には他にも、大事なものがあるだろう!」
「おや、女性嫌いのあなたが、言う問題とは思えませんが…」
「俺は女嫌いじゃない!恐怖症なだけだ、むしろ女性は大好きだ!」
 もはやコントのような恒例のやりとりにも、ルークは顔を上げなかった。
「その点は、心配ないでしょう。私はルークが処女に拘るような、視野の狭い人間とは思っていませんから」
 フォローなのかどうか判断しがたいジェイドの言葉にも、ルークは反応しなかった。
本来なら純粋培養された育ちの良さと、経験値の皆無さ、照れ屋の性格からその手の話題には、極端な反応を示して、腹黒二人組の格好の餌食になっていたのが彼だった。
 もう一人の少女の方は、同じく純粋培養の結果、天然度が増してしまい、予想通りの反応が返ってこないことが多々あった。また外見より実際は幼い少女にその手の話題を振るのは、なけなしの良心が痛むのか、その手の話題で赤面させられるのは意外に鋭敏なルークだった。
「…誰だよ、あいつ…」
 ルークの脳裏に蘇るのは、自分に手を伸ばしたティアがかっくりと力を失い崩れ落ちる姿と、その華奢な肢体を受け止めた男の貌だった。
 自らの限界を超えた力の行使で意識を失ったティアを、男は床にその身を触れさせること無く片手で抱き止めた。そして、その綺麗な顔を覆った亜麻色の髪の毛を、空いた手で掻きあげた。その手つきがひどく優しく、丁寧に見えたのはルークの錯覚ではないはずだ。
   その証拠に男は、ティアの躯をしっかりと腕に抱くと、一瞬だが確かに微笑んだのだ。
 剣士らしい精悍な面差しに浮かんだ場違いな表情は、はっきりと目に焼きついた。
 それは紛れもなく、愛おしい者に向けるものだった。ルークはそれに似たものを、日常目にしている。それは、アッシュがナタリアに向ける表情にそっくりだった。
 噛み締めた唇から、鉄の味が流れこむ。それが酷く不味く感じて吐き出しながら、胸の奥がひりつくように痛んだ。
「…くそっ!…」
 ルークはやるせなさを、拳に込めると地面に叩きつけた。鈍い痛みが伝わってくるが、それよりも心の方が何倍も痛みを覚えていた。
 ガイはそんなルークに声をかけようとするが、ジェイドの鋭い視線で制される。そのまま、ジェイドがその場を去るのを見て、しばらく躊躇した後、その後に続いた。

「――そうか、ご苦労だったな。下がっていいぞ」
 隠れ家に落ち着き、被害状況を報告してきた部下に、そう労い戻らせた。
 少数の部下の他は、金で雇った傭兵ばかりだった。それゆえに奇襲を仕掛けられた際、多少の混乱を生じた。しかし容赦なく切り捨てる事で、部下はほとんど無傷だった。
 一番の深手は、人質であり治癒者として重宝している第七譜奏者だった。彼女には、いつも限界ぎりぎりまでの力を使わせていた。今日もそうして、動くのがやっとの程に消耗していた筈だった。
 それなのにだ、彼女は一人の怪我を治すためだけに、詠唱なしで治癒譜術を発動させたのだ。譜術は詠唱を行わない分早く発動するが、術者の力をそれだけ多く要する。
 消耗した躯でそんな無理をすれば、倒れるのは必至だ。軍人として経験のある彼女なら、そんな事は熟知している。そして体調管理は、軍人として最低限の常識だ。
 それはほとんど無意識だったのだろう。彼女は傷つき血を流す青年を見た瞬間、それを行ったのだから。
「――ルーク・フォン・ファブレか…」
 後ろの棚から酒瓶を取り、手近なグラスに注いだ。一口含むと、癖はあるが後を引く芳香が喉から鼻に抜ける。
 名前は知っていた。ある意味、セシウスにとっては宿敵ともいえる人間だった。ユリアの予言が司る平穏な世界を消滅させた元凶であり、瘴気に滅び行く世界を再生させた救世主ともいえる人物。その姿は想像よりもずっと若く――まだ少年といえる程に――見えた。

 しかし、その彼が単身で乗り込んでくるとは思わなかった。攻撃を指揮しているのは、マルクトの軍勢だった。それに引き換え、ルークはキムラスカそれも準王族の人間の筈だ。
 ティアとルークが、一緒に旅をした仲間だというのは知っていた。
 しかし、それだけの関係ではないのは確実だった。彼女は自分を顧みず、彼の怪我を治癒することを最優先にした。彼は彼で、おそらく作戦を無視して、先陣を切ったのだろう。
 あの場合、隠密に周囲を包囲した上で、こちらの人数配置を正確に把握した後に、総攻撃をかけるのが最も効率的だ。自分が指揮官なら、そうする。
 ルークの先走った行動で、マルクト軍の動きを察知できた。それがなければ、被害は甚大だったかもしれなかった。
 一瞬、その行動すら罠なのかと疑った。死霊使いの異名のある軍人の部下が、そんな初歩的なミスをする筈がないと考えたからだ。 しかし、それはすぐに違うことがわかった。その行動はあまりに短絡的で、計画性に欠けていたのだ。
 逃走の手段を整え終わる頃に、ルークが飛び込んできたのだった。たった一人で、ひたすらに奥を目指し――。彼の目的は、ティアの奪還だった。ただそれだけの為に、満身創痍になりながら彼は斬りこんできたのだ。
 あまりにも無謀だった。どれだけの人数を相手にしなければならないのかわからない中、単身乗り込むとは自殺行為に等しい。その証拠に、腕の立つ複数の兵士が、彼の後を追っていた。本来なら、彼らが先頭に立つはずだったのだろう。
 急襲に起きた混乱に乗じて、彼女を救い出す。それが、順当かつ効率的な戦法だ。戦い慣れた指揮官が採択する筈の。

 ティア・グランツの名は、神託の盾騎士団ではある意味、有名だった。
 厳格とも言える主席総長の唯一の肉親であり、その庇護を一身に受けているという少女。総長の右腕と呼ばれ、六神将の一人『魔弾のリグレット』の愛弟子。その容姿に反比例して、同僚からの評価は低く、単独行動を好むと聞いていた。
 実際、レプリカ施設の襲撃で、彼女が人質となるとは予想していなかった。けれど、彼女は使える人材だった。治癒者としての能力と、過酷な状況でも挫けない意志の強さ。任された命令に対する責任感、伊達に、特別扱いされてはいなかったという事だ。
 彼女が実兄に反旗を翻し、今の世界を創る一端を担ったのは知っていた。だから彼女の素性を知ったとき、興味を惹かれたのは確かだった。
 ティアは自分から話すことはなかったが、こちらの質問には答えた。黙秘することで、心象を悪くさせるのを恐れた結果かも知れないが。
 その中で、なぜ彼女が自ら人質として名乗り出たのかが、判明した。彼女は同行者の中の、王女であり仲間だった一人を庇ったのだ。
 その理由を聞くと、ティアは衒う事もなく当たり前のように言った。
「彼女には、待っている人がいるもの」
 哀しい言葉だと思った。それは裏を返せば、ティアには待ってくれる人間がいないということになる。その事を、彼女は辛いとも悲しいとも感じていない。それは、貧しく満足な食事も出来ない子どもが、お菓子を欲しいとは思わないのと同じだった。知らないものを、人は望むことは出来ない。
 その中で、ティアはかつての旅の仲間であった彼の事を、保護者代わりで見守っていたと語っていた。実際、彼の実年齢はまだ幼く、保護者が必要なものだった。その時の口調といい、表情といい彼女は本心からそう思っていることは確かだった。けれど、実際はそうでは無いらしい。
 部屋に飛び込んできた彼は、彼女しか見ていなかった。もちろん、戦闘中のことだ相手の動きは認知していただろうが、彼の目に映っているのは彼女だけだった。
 王家の血統を示す髪と同じ色の血をあちこちから滴らせながら、彼の口からは彼女の名前しか紡がれなかった。
 貴族らしい端正な貌が強張ったのは、彼女が崩れ落ちたせいか、それを自分が抱きとめた為なのか――。
 彼女の考えを他所に、彼は成長しているらしかった。精神の方は実年齢ではなく、肉体年齢により近づいているようだ。
 彼女を腕に抱いた自分に向けた、同じく王家の証である翠の瞳には、少年が浮かべることのない色彩がはっきりと現れていた。連れ去られる彼女を見送るその貌は、まさしく男のものだった。

 ガタガタと窓が鳴る。目をやると外は、雪が降り始めていた。
 そのまま目を上げると、そこには彼と同じ瞳をした男の貌があった。虹彩の色は違っていても、そこにある激情の色は同じだった。すなわち――嫉妬と憎悪の色だった。
 夜明けにはまだ時間がある。セシウスはグラスの中身を一気に煽ると、荒々しくテーブルに叩きつけた。
 それは奇しくも、ルークの行動とほぼ同じものだった。
 
 夜の闇の中、遠くの空が雷で光る。天候はまだまだ荒れそうだ――。




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